大手ビジコン入賞を目指せるチーム体制へ
「経営理念を多角的に言語化できて結束力が上がりました!」

元々起業前から経営理念を作ることには前向きな気持ちでした。SNSで先輩起業家たちが、チームをまとめる為に「ビジョン、ミッションがいかに大事か」を語っていることが多く、自身も作り込まないといけない、という課題をずっと感じていました・・・・・
元々起業前から経営理念を作ることには前向きな気持ちでした。SNSで先輩起業家たちが、チームをまとめる為に「ビジョン、ミッションがいかに大事か」を語っていることが多く、自身も作り込まないといけない、という課題をずっと感じていました。
しかし、自身で半年かけて何十回も作り込みましたが、ピタリとくるものは作れませんでした。今後、ブレないものを作りたかったのですが、細かい言葉の表現などで悩むことも多く、自分で作ったビジョンは1~2年ほどお蔵入りしていました。
起業家である以上、自身の深堀りや言語化は得意なタイプだと思っていましたが、そんな自分でもビジョン、ミッションを作り切る難しさを感じていました。
もちろん、ただそれっぽく見せるだけの経営理念を作るだけなら難しくないと思いますが、チームメンバー、お客様、ステークホルダー全員に対して100%理念を伝え切れるもの、というゴールからすると、そのレベルに達するのはかなり難易度の高いことだと思っていました。
また、事業の特性上、ボランティアスタッフを活用することも多く、すぐに辞めていく人への初期研修に疲れ、そもそも方向性の合う人を採用するためにも、ブラッシュアップの必要性を感じていました。
今後の事業の成長に影響がでるとても大切なものですし、事業できちんと機能するものを徹底して作り込みたい気持ちをもっていましたが実現する手段がありませんでした。
今年のビジコンで勝つためにも、半端な経営理念は嫌だった
日本最大のビジネスコンテストにも今年はエントリーする予定だった為、中途半端な経営理念では、入賞の土俵にも立てないとも感じていました。
ビジコン自体は、事業においての手段でしかないのですが、それでも一つの目標とすることで事業に活力をもたらす手段として、今年は確実に入選したいという意気込みを持っていました。
過去に入選した素晴らしい事業たちの公式サイトを確認すると、どれも非常に優れた経営理念を記載しています。ビジコンが入選者に求める最低限の事業に達する為にも、妥協したくない気持ちがありました。
ー Self Kontsの神田さんとのご縁でビジョン作りが再始動 ー
そんな中、Self Kontsの神田さんとご縁があり、自身の止まっていた経営理念作りが再始動しました。
機械的なステップで経営理念を作るのではなく、その人の価値観の本質に迫るようなセッションを得意とする神田さんだからこそ、「自身がしっくりくる」レベルのものを作り切れるではという期待で申し込みました。
ー ヒアリングを徹底して寄り添う姿勢のセッション ー
先にシート上で、神田さん自身が自己開示してくれたおかげで、自分も同じくらい自己開示しないと!という気持ちで、かなり深いところまで、自身の価値観や原体験を書くことができました。
はじめの方は、どう書けば良いか?神田さんの意見を頼りたい気持ちが大きかったのですが、逆に「加藤さんご自身はどう感じていますか?」と聞き返されてしまい、「そうか、、自分自身の中から言葉を捻りださないといけないんだな…」と反省し、自身の事業に対する想いを言葉にしようと捻り出しを頑張る意識に切り替えていきました。
1~3回目のセッションでは、時折、「加藤さんが大切にしているワードはこれですね」と話して頂き、経営理念で使いたいワードが少しずつ集まっていきました。大切にしているワードは言われるまでは自覚がないことも多かったです。自身の声のトーンを詳しく観察して頂き、自身のテンションが上がるところを見逃さない観察眼が凄かったです。
ー 当初案のワードだけに囚われない発想が広がった ー
元々、考えていた経営理念を下書きにして、ニュアンスの調整によるブラッシュアップが続いていた中で、「どれもこれも理想と近いけど、なにか違う」という気持ちを抱えていました。
「一旦、白紙にして考えてみませんか?」
そんな中、神田さんからのご提案で、一度他の切り口をもとに考えるキッカケをもったことで、発想が一気に広がっていく流れがありました。自身の事業を的確に伝えるバリューをより手厚くすることができました。
ー Self Kontsは経営理念を作る為の多角的な視点が網羅されている ー
「メンバーからのフィードバックも必要です」
そう言われ、「スタッフに普段の業務以外のことを頼むのも気が引けるな、、」とも思いつつ、今回のセッションのカリキュラムにあったのでヒアリングしたところ、想定以上にしっかりと会社ついてコメント頂けて驚きました。チームメンバーに聞く、という基本的なことも一人で作ろうとしていた頃は発想から抜け落ちてしまっていたことを反省しました。
今回、経営理念としては基本3セットの「ビジョン・ミッション・バリュー」を作る依頼でしたが、ビジョンとミッションで結局同じようなことを入れる流れになってしまい、そもそもの言葉の定義の甘さを理解しました。
ー ビジョンよりも、ミッションへの気持ちが強いと気づいた ー
「このビジョンとミッションは、どちらが不変的に感じますか?」という神田さんの質問。
はじめの回答は、「ビジョンが最優先。VMM(ビジョン・ミッション・バリュー)の順序で作る」。なぜなら「作りたい社会とは何か」を最初に示すことに意義があると感じたからです。しかし、セッションを通じて次第に考え方が変わっていきました。
「今後事業を進めていった先に、このビジョンが変化していく可能性はありますか?」
という追加の質問を聞いて、「確かにさらに事業の知見が深まっていったら、最後に目指す先は変わってくるかもしれない…」そういう気持ちの揺らぎが起こり、改めてミッションの方が不変的で、ピラミッドの最上段に位置するという考えに変わってきました。
これを読んでいる方は、あまり意識されない人も多いかもしれませんが、実際に経営理念を作り込む過程においてはとても重要なことでした。
当初はMVVの順序が腑に落ちていなかったのですが、神田さんから「MVVの順序で定義した場合、ミッションという“使命”による行動をした結果、ビジョンが実現されるという順序になります。」と言われて理解し、MVVの順で作成を進めていきました。
そもそものMVVとは何か?についても議論して理解を深める機会も多く、結果的に作っただけで終わる経営理念ではなく、どういう目的の為に作る経営理念なのかを理解しながらセッションを進めることができました。
ー ビジコンの投資家目線で記載したGDPが誤解を招くというご指摘 ー
「GDP〇円規模の社会インパクトをもたらす」という表現を入れ込んでいましたが、
「お客様やメンバーからすると、困った人を助けるではなく、売上主義のような印象を与えてしまう可能性もあります。」
と言われてハッと気づかされました。GDPは社会的な経済インパクト、会社の売上ではなく、社会に対してどういう良い影響を与えるかの総量が大きいことを示すという意味なので、自分としては「社会的な指標」です。
しかし、困った人を救いたいという想いで事業をスタートしているにもかかわらず、パッと見た時の第一印象で売上主義に捉えられるリスクがあると指摘頂き、すぐに軌道修正しました。弊社の事業内容を理解した上で、メンバー・お客様の視点で話してもらったり、人事を含むあらゆる組織での神田さんのご経験によって、言葉選びによるリスクヘッジの観点も学ぶことができました。
ー クレド作りも追加依頼する流れに ー
メンバーが普段から意識できる行動指針として具体的なクレドも作り込むことになりました。
創業から間もない企業だと社内マニュアルも少ない状態で、経営理念の基本3セット以外にも、具体的に言語化しないといけない切り口は多く、社内浸透させる観点からしても経営理念の現場での実践的な側面を強化していきたいと考えました。
特に、得意、苦手がハッキリしているメンバーが多い中で、その才能を最大化する環境の提供と、苦手への配慮をクレドに盛り込むことができ、現場感で使える内容を作ることができました。
納得のいく経営理念が完成しました
「神田さん、これがベストな文言です!」
Zoom上でお互いに拍手がおきました。
経営理念作りに悩み始めから3年。たった7回のセッションで納得のいく、ミッション、ビジョン、バリュー、クレドを作り込むことができました。
一人では中々進まなかったり、マインドブロックがあったりした経営理念作りがようやく形になり、今後は社内・社外において自信をもって周知させて事業を加速させていきたいと考えています。神田さん、この度は長らくセッションありがとうございました!